投資

投資歴が短いうちに株価の大暴落を経験したい

誰しもが株式投資でリーマンショックのような株価の大暴落を経験したくないと思います。

僕もできることならば大暴落は経験したくないです。

しかし、インデックス投資をするならば数十年単位で投資を継続することが基本です。

だからインデックス投資において株価の大暴落とはきっても切り離せない関係といっても過言ではありません。

どうせいつかは株価の大暴落を経験することになるのならば、投資歴が短いうちに経験して自分のリスク許容度等を正しく見積もりたいと考えました。

リスク許容度は株価の大暴落を経験しない限り正確に見積もれない

インデックス投資の初心者に向けた本では株価が大暴落しても投資を継続できるように分散投資を勧めたり、債券と株式の比率を調整してリスクを管理することを勧めていることが多いです。

そして自分のリスク許容度を把握して資産が大幅に減ってしまっても投資を止めてしまわないようにしましょうと言われます。

でも株価が大暴落しても投資を止めてしまわないかなんて、経験しない限りわからなくないですか?

「ウォール街のランダムウォーカー」というインデックス投資のバイブル的な本では、自分が夜ぐっすり眠れるかでリスク許容度を把握すると説かれています。

他にも実際に暴落が起きた時を想像して、何%くらい資産が減っても投資を継続できそうか考えるという方法も提案されたりします。

でも、リーマンショック等では恐らく多くのインデックス投資家が投資を止めてしまったというのをどこかの本かブログで見た気がします。

一部の資家達は何も考えずに投資を始めたかもしれませんが、多くのインデックス投資家はインデックス投資を始めるからには、リスクについてはよく考えていたと思います。

それでも実際に株価の大暴落に直面すると投資を止めてしまうってことです。

ここから予想できるのは、自分のリスク許容度の正確な見積もりは株価の大暴落を体験しないかぎり設定できないということです。

図太い性格だし自分は絶対途中で投資を止めたりしないと思っていても、それは完全に慢心である可能性が大いに考えられます。

早めに株価の大暴落を経験できると何が嬉しいのか?

逆に言うと、大暴落さえきてくれりゃリスク許容度はある程度正確に見積もれると思います。

ではなぜ早めに株価の大暴落を経験したいかというと、早いほうが投資元本は少なく、投資を始める前に貯めた生活防衛資金が自分の全資産の大部分を占めているからです。

これだとリーマンショックのような大暴落の時期がきたとしても精神的ダメージは少ないと思います。

例えば株式投資資産が100万円と1000万円の場合を考えます。

そこにリーマンショックが起こったとして投資金が半分になったとします。

すると株式投資資産100万円→50万円

   株式投資資産1000万円→500万円

となります。これって株式投資資産1000万円→500万円のほうが精神的ダメージ大きそうに見えませんか?

ようするに、株式投資をしてから大暴落の期間が全くなくずっと順調に投資を続けてきて資産もそれなりに育ってきたのに急に一気に資産が大きく減ってしまうと精神的負荷が大きすぎるのではないか?と思うわけです。

また、早めに大きな暴落がきて自分が投資に向いていないと気づければ、債券重視の投資に切り替えられ、より自分に適した投資方針を決定できます。

極端なことをいえば投資を止めて別の方法で老後の資金を貯める手段に切り替えることもできます。

当然誰しも株価の暴落なんてしてほしくないと考えているだろうし、一生経験しなくていいならそれにこしたことはありません。

しかし、株価の大暴落はインデックス投資をするうえで絶対に避けられません。

避けられないからこそ、早めに一度経験しておくことは大きなメリットになると僕は考えます。

今の本業や生活のこと等も考えると簡単に世界的な経済的不況など起こってくれとは言えませんが、投資のことだけに目を向けるなら僕は「今回の米中貿易戦争から株価が一気に減ってくれないかなー」とか考えてしまいます。

ただし結局は日々の妄想でリスク許容度を計っていくしかない

インデックス投資と株価の大暴落とは切っても切り離せないとはいうものの、実際そんなに頻繁に起こるものではなく、数年もしくは数十年に一度経験するというのがスタンダードでしょう。

1972年:オイルショック、1987年:ブラックマンデー、2000年:ITバブル崩壊、2008年:リーマンショックのように近年は約10年毎に株価の暴落が起こっています。

じゃあそろそろリーマンショックから10年くらいたつから何か起こるんじゃないか?とも考えられます。

しかし、そんな予測は当たらないのが世の常です。

そもそもそんな予測を当てられるならインデックス投資なんかせずに暴落にあわせて上手く売り買いするだけで億万長者ですからね。

米中貿易戦争に関しても世界経済にどの程度影響を与えるかはときが過ぎ去った後にしかわかりません。

結局リスク許容度を運任せではなく、自発的に認知していくためには大暴落の妄想をするしかないということです。

ただ、それを少しでもリアルさを持たせて妄想するために現実の経済社会に即して妄想するのがいいのではないかと僕は考えています。

例えば今回の米中貿易戦争が発端となって世界経済に大きな影響を与え、株価の大暴落が起こったとして株式資産が半分に減ってしまっても自分は問題なく投資を継続できるか?という風な感じです。

最後に

誰しもが株式投資でリーマンショックのような株価の大暴落を経験したくない。

でもインデックス投資をするにあったて、大暴落を経験しないということはあり得ない。

だから、早めに経験して今後の投資方針への糧にしたい。

けど、インデックス投資をするにあったて大暴落を経験しないということはあり得ないとはいえ、大暴落を経験できるかも結局は運です。

だから現在の経済情勢などを利用してリアルな妄想をしてリスク許容度んの正確さを挙げて行こうという話でした。

参考になれば幸いです。

ABOUT ME
ふにか
旧帝大を修士で卒業後、大手企業で研究職に従事。趣味は投資・読書・科学技術(特に半導体)・物理等々です! 2018年10月ごろから長期インデックス投資を始めました。
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