この記事ではインデックス投資で資産1億円に到達することは可能か?ということについて紹介していきます。
1億円の資産というとお金持ちとして認められる1つのラインだと思います。
実際、日本で純金融資産保有額1億円以上の世帯はたったの2.3%しかなく、名実ともに金持ちと呼べると思います。
では一体、インデックス投資でどのくらいの年月、どのくらいの金額を積み立てていけば1億円に到達できそうかについて計算していきました。
この記事を読めば1億円の資産を形成するための投資ペースの目安がわかります。
毎年40万円(つみたてNISA額)をつみたて投資した場合
まずはつみたてNISAの年間限度額である40万円を毎年つみたて投資をした場合の資産推移について見ていきましょう。
下のグラフの赤いラインが投資による資産1億円到達ラインです。
青い3本の線はそれぞれ3%、5%、7%で資産を運用した場合のグラフになります。
このグラフを見てもらえると年間40万円の投資でだいたいどのくらいの年月投資を続ければ1億円に到達するかわかると思いますが、
- 3%運用・・・72年
- 5%運用・・・53年
- 7%運用・・・43年
くらいの年月がかかります。
年間40万円の投資で1億円に到達するまでの年月をみてあなたはどのように感じたでしょうか?
7%の運用で43年。だいたい働き始めてから定年まで投資し続ければギリギリ到達できそうですね。
ただし、インデックス投資において7%で運用できると考えるのは少々楽観視しすぎかなと個人的には考えています。
僕は5%以下での運用だと考えておくのが無難だと思っています。
5%の運用であれば資産額1億円に到達するまで53年かかり、3%運用では72年かかる計算になります。
定年を超えてからも資産形成するために投資をし続けなければならないということになります。
人により投資の目的は異なると思いますが、多くの人は1億円の資産を持ってみたいから投資するわけではなく、資産形成のために投資をすると思います。
ここまでくるとさすがに現実的な投資年月とは言えなくなるでしょう。
つまりインデックス投資では、毎年40万円程度の投資金額では1億円の資産を形成するのは現実的ではないでしょう。
毎年100万円をつみたて投資した場合
続いて、100万円を毎年つみたて投資した場合の資産推移について見ていきましょう。
投資金額は先ほどの毎年40万円に比べて2倍以上になっていますが、どのくらいの年月投資をすれば、1億円に到達できるのでしょうか?
年間100万円の投資でだいたいどのくらいの年月投資を続ければ1億円に到達するかというと
- 3%運用・・・47年
- 5%運用・・・36年
- 7%運用・・・30年
くらいになります。
年月的には大体30年~40年後半くらいの投資期間が必要になります。
定年までに到達できるかかなりギリギリの年月になります。
また、毎年100万円の投資額というのはどういう印象を持つでしょうか?
だいたい毎月8万円程度投資する必要があります。
個人的にはもう少しキャリアを積んで給与水準が上がって、無駄な出費をせず、生活水準を過度に上げなければ可能であると考えています。
しかし、給与水準がそれほど高くない20代のうちに毎年100万円投資しようとすれば、ギリギリまで節約して投資にお金を回さなければ到達できない額だと思います。
つまり、投資年月的にも投資金額的にもギリギリ達成できるかできないかというラインといえるでしょう。
毎年200万円をつみたて投資した場合
続いて、200万円を毎年つみたて投資した場合の資産推移について見ていきましょう。
投資金額は先ほどの毎年100万円に比べて2倍以上になっています。
年間200万円の投資でだいたいどのくらいの年月投資を続ければ1億円に到達するかというと
- 3%運用・・・31年
- 5%運用・・・25年
- 7%運用・・・22年
くらいの年月がかかります。
年間200万円の投資を継続し続けることで約30年かければ資産を1億円まで伸ばすことができるでしょう。
このくらいの投資への入金力があれば年月的には投資資産が1億円に到達することは不可能ではなさそうです。
しかし今度は、本当に年間200万円を投資し続けることは可能か?という問題がでてくるでしょう。
年間200万円ということは毎月17万円程度投資をする必要があります。
これはさすがに給料が増えてきてもかなり厳しい額だと思いますし、特に20代の人で毎月17万円投資できる人はほとんどいないでしょう。
つまり、年月的には達成可能だが、年間投資金額が200万円は現実的ではないでしょう。
ここまでくるとだいたいわかると思いますが、普通にサラリーマンとして働いていて資産1億円に到達するのは限りなく難しいということです。
以前、日本における純金融資産保有額について調べたとき、日本の78%の世帯がマス層と呼ばれる純金融資産保有額3000万円以下に属することがわかりました。
一方で、富裕層と呼ばれる純金融資産保有額1億円以上の世帯はたったの2.3%しかありません。
基本的に大多数と同じ行動をすれば、多数派に属することになるのは明らかでしょう。
日本の労働者の大多数はサラリーマンであると思いますが、やはりそういう人は準保有資産保有額で多数をしめるマス層に属する人が多くなるでしょう。
つまり普通に働いているだけではマス層を抜け出すのは難しいという話です。
投資をすることで少し人とは違う行動ができているとはいえ、資産を1億円まで増やすのは難しそうです。
資産1億円に到達したいなら投資に回すお金を増やす方法を考えよう!
それでもやっぱり資産1億円所有して金持ちになりたい!って人はいると思います。
インデックス投資で資産をどうにか1億円に到達したいなら、投資年月を増やすのが、一番楽でしょう。
毎年40万円の投資額で3%の資産運用でも72年かければ1億円に到達できるわけですから。
問題は72年も働き続けたいかですよね。僕はそんなに長く働き続けたくありません。
だって、高校卒業後すぐに働き始めても72年たてば90歳ですよ?
90歳になってから1億円をもっていても仕方がないと思いませんか?
インデックス投資は時間を味方につけて資産を増やす投資手法ですが、それでもやはり働き始めから定年までの間が基本的な資産形成の期間になると思います。
すると、せいぜい40~50年程度が資産形成の期間になります。
これって先ほどの計算で考えると、だいたい毎年100万円の投資によって1億円の資産を形成できる計算になりましたよね。
もっと早い段階で1億円の資産を持ちたければさらに投資に回すお金を増やす必要があります。
ではどうすれば投資に回すお金を増やすことができるでしょうか?
これには主に3つの方法があると思います。
- 1.お金の使い方を見直す
- 2.転職して給料アップ
- 3.副業で収入を増やす
お金の使い方を見直す
まず一番手軽に投資への入金力を増やす方法が今のお金の使い方を見直すことです。
- 無駄なものにお金を使用していないか?
- 無駄な保険に入っていないか?
- 利用していない月額サービスに加入し続けていないか?
これらを見直すことで、数千円~数万円ぐらい投資に回す金額を増やせるでしょう。
転職して給料アップ
転職もキャリアアップ・給料アップには良い手段でしょう。
今の会社に不満がある人には積極的に転職を考えるべきかもしれません。
特に現在は日本で人手不足が叫ばれており、転職しやすい環境です。
転職しやすいうちにキャリアアップに向けて動いておくほうが良いでしょう。
僕の友人も1年ほど前に転職によって月収を20万円以上増加させることに成功していました。
転職サイトへの登録は基本的に無料なので自分の市場価値を知るためにも登録しておく価値はあると思います。
副業で収入を増やす
副業も最近では日本の政府が進めようとしていますね。
副業といえば、本業とは別にアルバイトや別会社に勤めるというイメージが強いと思います。
しかし、Webが進化している現代において副業手段はアルバイトや別会社に勤めることに限りません。
例えばプログラミング、Youtube動画編集、ブログの広告費など、どこかに勤める必要もなく家にいながら副業で稼ぐことが可能です。
ココナラであればイラストや翻訳、webマーケティングや写真などさまざまなスキルを商品として売り出すことができます。
自分のこれまで取り組んできた趣味でお金を稼げる可能性があるので要checkです。
最後に
インデックス投資で億万長者は可能なのか?について考えてきましたが、不可能ではないがかなり難しいという結論です。
定年までに1億円の資産形成をするならば少なくとも毎年100万円くらい投資する必要があり、アーリーリタイア・セミリタイアするために1億円ぐらいの資産形成を考えているならばさらに多額を投資していく必要があります。
これは普通の人と同じような生活をしていると達成するのは難しいと思うので、
- 1.お金の使い方を見直す
- 2.転職して給料アップ
- 3.副業で収入を増やす
等で、投資に回すお金を増やしていく必要があるでしょう。
Baby steps to Giant strides !
インデックス投資では複利の効果についても知っておくべきですよ!