投資を始めてみると少しずつ資産が増えていくのが実感できますが、どのくらいの資産があればお金持ちといわれるようになるのか?また、富裕層に到達するためにはどうすればよいのか?という疑問が生まれました。
ここでは、どれくらいの資産額からお金持ちということができるかについて調べ、また、どうすれば富裕層に到達できるについて考えてみました。
富裕層の基準は1億円
富裕層について実際に具体的な資産額の定義があるわけではありません。
ですが、世界的には100万ドル以上を富裕層と呼ぶのが一般的です。よく、ミリオネアという言葉を聞きますよね。100万ドルは日本円でいうと1億1120万円(2019年4月)です。
日本国内では、野村総合研究所の推計データで純金融資産保有額が1億円以上の世帯を富裕層と呼んでいます。つまりおよそ1億円以上の資産を保有している世帯が富裕層と呼べると考えていいと思います。
日本における富裕層は42世帯に1世帯
それでは日本にはどれくらいの人数の富裕層がいるのでしょうか?
下の図は野村総合研究所が推計した純金融資産保有額の階層別にみた世帯数になります。純金融資産保有額とは預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など、世帯として保有する金融資産の合計額から負債を差し引いた金額となります。
このグラフでは次のように定義して純金融資産保有額を階層化しています。
- 超富裕層・・・5億円以上
- 富裕層・・・1億円~5億円
- 準富裕層・・・5000万~1億円
- アッパーマス層・・・3000万~5000万円
- マス層・・・3000万円未満
超富裕層は日本における全世帯数の0.16%であり、富裕層は2.2%になります。
つまり、純金融資産保有額1億円以上の世帯は2.36%になります。これは42世帯に1世帯はお金持ちということになります。
この割合を見てどう思いましたか?
僕は意外と人数が多いなと感じました。
なぜかというと、だいたい小・中・高校の1クラスって40人くらいだと思います。つまり、1クラスに1人は純金融資産保有額が1億円以上の世帯の人がいるということになります。
こう考えると、意外と身の回りに富裕層と呼ばれるお金持ちがいそうな気がしてきますよね。
最低階層(資産3000万円以下)から抜け出せるのか?
ここまで富裕層側にばかり注目していましたが、結局は少数派。78%という大多数が位置付けられている資産3000万円以下のマス層にも注目しなければなりません。
一般的なサラリーマンのほとんどはこのマス層に含まれていると思います。
それでは日本ではマス層からアッパーマス層へ駆け上がれる世帯は増えているのでしょうか?
近年、若者はお金を持っておらず、お年寄りがお金をたくさん持っているという話をよく耳にします。ということは高齢化社会が進んでいる日本ではマス層が減少し、より裕福な階層の人が増加しているのでしょうか?
それともリーマンショックによる日本経済の低迷でマス層が増加しているのでしょうか?
どちらの可能性もあるように感じてしまいますね。
そこで、各階層の世帯数割合の推移(2000年~2017年)(純金融資産推計;野村総研より)を見てみましょう。次の図です。
こうしてグラフ化してみるとマス層が多数を占めるのが実感できますがみてほしいのはそこではありません。
マス層をはじめとして、どの階層の割合もほぼ横ばいで推移しているのがわかります。
つまり、みんなと同じようにサラリーマンとして安定した普通の生活だけをしていてはマス層からアッパーマス層へランクアップすることはほぼ不可能だということです。
先ほど予想したお年寄り金持ち説やリーマンショックによる日本経済の低迷などはほぼ関係なさそうですね。
人間はそもそも自分の経済状況の中で生活水準を落とさない範囲で裕福な生活を送ろうとする生き物なのかもしれません。そう考えるとそれぞれの階層が横ばいなのにも納得できる気がします。
もしくは、そもそも資本主義経済の社会構造上このような比率になることが必然なのかもしれません。そこは勉強不足でよくわからないです。でも、資本主義社会ではお金持ちが偉いという話も聞きますし、あながち間違ってはいないかもしれません。
僕自身も現在マス層に属しているのでこの結果はなんとなく現実を突きつけられた感じがしますね。マス層からは簡単には抜け出せない気がしてきます。
最低階層から抜け出したいなら行動を起こすべき!
人間の性質なのか資本主義社会の構造上の問題か、はたまた別の理由なのかはわかりませんが、みんなと同じようにただただ日々の生活をこなすように過ごしていては富裕層に近づいていくことは難しそうです。
今の生活に満足していれば、同じように生活するのもありですが、富裕層までは行かずとも今より豊かな生活を送りたいならば何か行動を起こすべきだと推察できます。
お金について起こせる行動はたくさんあると思います。
- 貯金
- 株式投資
- 不動産投資
- 節約
- 保険の見直し
- 固定費削減
- 副業
- 起業
- 新たなスキルの習得 etc
まだまだ多くの選択肢があるかもしれません。
貯金や節約などは小さなことのように感じるかもしれませんが、10年続ければ大きな貯金・節約になります。
投資などはハードルが高いと感じるのであれば小さなことからでも初めて見るべきです。
僕は漫画が好きなのですが、ベイビーステップという高校生のテニス漫画で
Baby steps to Giant strides
ベイビーステップ 90話
という言葉が出てきます。「小さい一歩の積み重ねがいつか大きなストライドになる」という意味ですが、僕はこの言葉が大好きです!
この言葉が意味するところはお金に関する話でいうなら、「少額の貯金や節約でも毎日コツコツと積み重ねれば大きな成果となる!」といったところでしょうか。
貯金や投資についても一か月などの短期間なら継続できる人も多いでしょうが、それを10年続けることができる人は多くはないでしょう。
当たり前のようなことでもただひたすら継続すれば人との違いは作り出せるということです。
まずは小さなことから始めて、「継続する」を合言葉に人との違いを作り出していきましょう。
そして、習慣化できたら次の継続することを探して増やしていきます。
まずは貯金、次に節約、その次は株式投資・・・・という風に。
そうして継続することをふやしていけば人との小さな違いはやがて大きな違いとなるでしょう。
そうして人とは違う景色を拝みましょう。
最後に
金持ちといわれる資産はおよそ1億円で、日本の世帯数の2.36%ほどです。
金持ちになるためには人と同じようなことをしているだけではだめです。
人と違うことをするというのは一見難しそうですが、簡単なことをただひたすら継続するだけでも違いは作り出せます。
継続を力にして富裕層への怪談を駆け上がりましょう!
僕もマス層からアッパーマス層に上がれるように投資を継続していきます!
参考
baby step 90話