ドル・コスト平均法は毎月一定金額で定期的に継続して株価を買い付ける手法です。
積み立て投資をする場合にはドル・コスト平均法を勧められることが多いですが、どのような手法なのかについて説明したいと思います。
ドル・コスト平均法は積み立て投資でリスクを抑えるためには非常に効果的な手法です。
つみたてNISA等でインデックスファンドを利用して資産形成をしようと考えている人も多いと思いますが、そういう場合にはぜひドル・コスト平均法を用いて投資をすることをおすすめします。
ドル・コスト平均法について
ドル・コスト平均法とは定期的に一定金額で継続的に株を買い付ける手法です。
この手法のメリットは定期的に投資する場合に1株当たりの平均単価を下げることができることです。
以下の図は株価の変動を表しており、6カ月間の投資期間で株を
- 毎月1万円分購入した場合(ドル・コスト平均法)
- 毎月20株購入した場合
の1株当たりの平均単価を算出しています。
表を見てわかるように①毎月1万円分購入した場合には1株当たりの平均が413.8円になっているのに対して、②毎月20株買い付けした場合には1株当たりの平均が816.7円になっています。
なぜこのようなことが起こるかというと、毎月一定金額で投資(ドル・コスト平均法)した場合には株価が高いときには購入株数が少なくなり、株価が安いときには購入株数が多くなります。
一方で毎月同じ株数を購入する場合には高い時にも同じ株数を購入することになってしまいます。
定期的に積み立てて投資する場合には毎月何株購入するかではなく、何円分購入するかを決めるようにしましょう。
楽天証券などで投資を行っている場合、投資信託の場合には金額を指定して購入することになるので意識していなくてもドル・コスト平均法で投資されている場合が多いです。
注意するべきなのは個別株やETFで投資を行う場合です。これらは株数を指定して購入することになるので、毎月何株購入するかで積み立て投資を行ってしまう可能性が高いです。
注意しましょう。
ドル・コスト平均法は大儲けできる投資手法ではない
ドル・コスト平均法は定期的に一定金額で継続的に株を買い付ける手法であり、株価が安い時に株数を多めに買い付け、株価が高い時に株数を少なめに買い付けることで1株あたりの平均購入価格を抑えることができます。
ようするにこの手法って株価の動きなんてわからんから、購入する時期を分散させることでできるだけ高値のときに購入してしまう確率を下げよう。そして一定金額で株を買い付けることで株価が安いときに株数を多めに買い付けることでちょっとだけ1株当たりの購入価格を下げて得しようって方法なんですよ。
だからどちらかというと守備的な方法で、高値で大量に株を購入してしまうリスクを下げるためにとっている手法なんですよね。
ドル・コスト平均法は、株の値動きを予測できない人が少しでも効率的に積み立て投資できるようにする手法です。もしも投資で大儲けをしようとするならドル・コスト平均法で投資せずに安値を狙って株を購入しましょう。
そもそも積み立て投資が大儲けするための手法ではないですからね。
もしも投資で大儲けしたいならドル・コスト平均法で投資しようなんて考えず、チャートの読み方や市場・経済の情勢を読み、株が安いときに購入し、高いときに株を売るようにするべきです。
当然リスクはありますが、大儲けするにはそれ相応のリスクをとる必要があります。
コツコツ資産を増やそうと考えている人にとってドル・コスト法は大きな味方
ドル・コスト平均法では大儲けできないとはいいましたが、つみたてNISA等でインデックスファンドを利用して、将来に向けてコツコツ資産形成したい人には非常におすすめできる投資法です。
そもそも積み立て投資をしようとしている人は将来に向けて資産形成をしたいが、銀行の利子は少ないので、貯金よりも少しでも効率的に資産を増やしたいから始めたという人が多いと思います。
特に最近では将来年金だけでは生きていけないというニュースが話題になったせいで、資産形成しなければならないという風潮がある気がします。(ニュースが話題になった今だけの話かもしれませんが)
だから過大なリスクは取らずにそれなりに効率よく資産形成をしたいというのが多いのではと思います。
僕は投資初心者が資産形成をしていくならば
インデックスファンド×ドル・コスト平均法
で投資するのが鉄板の手法だと思います。
当然これらの投資手法でリスクが0になるわけではないので、自分のリスク許容度をしっかり把握する必要がありますが。
最後に
ドル・コスト平均法とは定期的に一定金額で継続的に株を買い付ける手法です。
この手法は大儲けするために投資をする場合には向かない手法です。
つみたてNISA 等を利用してコツコツ将来に向けて資産形成をしたい場合には効果的な投資手法です。
参考にしてください。