投資を始めようと考えたときにまず最初にやることって何でしょうか?
まず最初に何に投資するか考えて、その後に証券口座の作り方を調べて、投資銘柄の購入方法を調べるといったところでしょうか?
確かにそれらも投資を始めるためにとても重要なことです。
でも実はそれよりも前にやることがあるんですよね。
それは
- 家計の把握
- リスク許容度の把握
- 生活防衛資金の確保
です!
これらの準備をしっかりしておかなければせっかく勇気をだしてインデックス投資を始めたにもかかわらず、途中で投資を止めてしまうという最悪の結果になることが高くなるでしょう。
それでは投資を始める前にやるべきことについて説明します。
1.家計の把握
自分が毎日何円使っているか把握していますか?
自分が毎月何円使っているか把握していますか?
自分の毎月の固定費がどのくらいか把握していますか?
インデックスファンドによる長期投資を始める場合、毎月コツコツ定期的に積み立てるのが基本です。
そのためにはまず自分が毎月どれくらいの金額を積み立て投資可能かを知る必要があります。
ちなみに、僕は投資を始める前は家計を全く把握できていませんでした。(笑)
家計を把握する前は、給料のほとんどは本代と貯金でその他にはあまりお金を使っていないんじゃないかなー?と思っていたんですよ。
甘すぎた(笑)
僕は投資を始めようと思ったときから約2か月ほどの自分の収入と出費を調べました。
また、過去のわかる範囲での出費を調べてどのようなものにお金を使っているかを把握しました。
すると自分が思っている以上にコンビニでお金を使っていたり、利用していない携帯サービスを契約していたり、読んでいない携帯ゲームへの課金額が想像以上に多い月があったりなど、様々な発見がありました。
そこで、無駄と思うものをノートに書きだし、これらは辞めようと決意を固めた後に
給料―想定される支出
を投資額に決めました。
家計の見直しは自分の毎月の定期的な投資額を決定できることに加えて、無駄な支出も発見できるので、一度はやっておくことをおすすめします。
リスク許容度の把握
僕は投資を始める前には、リスク許容度の把握を把握することが最も大事だと考えます。
長期投資では右肩上がりの株式市場の成長に期待して投資する方法です。
しかしながら、短期間だけを切り取ってみると株式がマイナス成長になることが必ずあります。
例えば1987年のブラックマンデーや2001年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショック等、大暴落は必ず起きます。
そこで暴落に耐えられず、売ってしまうと株価が安いタイミングで手放すことになるのです。
大暴落が起こっても永遠に続くことはないことは歴史が証明しており、継続的に成長しています。
つまり、大暴落が起こった時でも慌てず騒がず、インデックス投資で購入+保持のバイ&ホールドを継続できるかどうかが重要になります。
寧ろ暴落して安くなった時に買い増すというぐらいの気持ちでいられるくらいにするべきではないか?と個人的には考えています。
だって我々は食料や生活必需品、ブランド品等なんでも安く変えたほうがお得だと思いますよね?
必要ないものを売ろうとしたときにあまりにも安いと感じたときには売らずに保持しておこうと思ったりしませんか?
株式投資についても同じように安い時にお得だなと思って購入し、売らずに保持というのが良いという感覚を持つことが重要です。
もしもリーマンショックが起こった状態を考えて自分の株式資産が半分に減ったとして耐えられますか?
例えば1円でも資産がマイナスになることが耐えられないというのであれば、そもそも株式投資をすべきではなかったり、元本確保型のみで運用するべきです。
株式市場の成長を信じられるなら自分の資産のほぼ全てを株式投資に回しても、リスクと思わない人もいるかもしれません。
リスク許容度を把握するには自分が考えられる最悪の場合を考えて、自分がどのくらいなら耐えられるかを考えることです。
例えば株式にのみ投資をしていた場合、リーマンショックのような規模の暴落が起こった場合には短期的には資産が半分になることを覚悟しなければなりません。
もしも資産が半分になることに耐えられなければ、債券に投資をすることでリスクを抑える必要があります。
若く、株式市場の成長を信じられるならリスクに対して強気に出れるかもしれません。
それなりに歳を重ねている場合はできるだけリスクを抑えたいと考えるかもしれません。
人それぞれ自分のリスク許容度を知ることは投資戦略を考えることに繋がると思います。
3.生活防衛資金の確保
地震や台風による自然災害、事故や急病、会社の倒産等、様々な理由で給料がゼロ、もしくは少なくなる可能性はゼロではありません。
このような有事の際にも生活していくためのお金が生活防衛資金です。
例えば生活費以外全て投資に回すといった状況であれば、上記のような急遽給料が入らないという状況に陥ったとき、インデックス長期投資にはバイ&ホールドが基本にもかかわらず、生活していくために泣く泣く株式を売却しなければならないという状況になりかねません。
これを避けるためにまずは生活守るための資金を蓄えることが重要になります。
じゃあどれくらい蓄えればいいの?と言われると難しいですが、
例えば僕の場合、まず上記のように自分の家計を把握しているので、その支出を基準としました。
有事の際には多少生活水準を下げると考えて2/3ぐらいを1か月の支出としてそれを1年分貯蓄すればひとまず十分かなと考えました。
生活防衛資金=(現在の1か月支出額×2/3)×12
ただ、人によっては1か月の支出を2/3ではなく1/2まで切り詰める、1年分ではなく2年分のほうが安全じゃないか?等いろいろな考え方があるかもしれません。
家族がいるなら生活防衛資金は少し多めに確保しておきたいと思うかもしれませんし、親と一緒に生活している場合には生活防衛資金は少し少な目でもいいかなと考えるかもしれませんね。
人によってそれぞれ目標とすべき生活防衛資金額は異なると思いますので、自分でよ~く考えて納得できる額を生活防衛資金にするようにしましょう。
また、生活防衛資金が貯まっていなければ投資してはいけないのか?と言われるとそういうことではありません。
長期投資は時間を味方につけるという方法なので、始めるのが早ければ早いほど良いと考えています。
これも自分のリスク許容度を考える必要があると思いますが、僕自身は生活防衛資金が足りていないのであれば、投資額と生活防衛資金へ回す分を半々する等して対応するのがいいのでは?と考えます。
例えば、つみたてNISAで投資を投資を始めた場合には、つみたてNISAで投資できる枠は全て使い切って、残りは生活防衛資金に回すようにするなどいろいろ工夫してみても良いと思います。
終わりに
投資を始めえるまでにこんなにやることがあるのかめんどくさいなと思うかもしれません。
特にリスク許容度は人それぞれ異なるので自らがよく考える必要があり、とりあえず適当に始めてみようと思うかもしれません。
でも僕は資産は非常に大事だと思うなら、始める前にしっかり考えることが重要だと思います。
同じようにする必要はないかもしれませんが、こういうことを考えているんだという参考になれば幸いです。